米ぬか化粧水の作り方

米ぬかの効果

 

 

日本でも昔から利用されている米ぬかですが、もう少しその成分について詳しく説明しておくことにしましょう。

 

主な成分のはじめは「フィチン酸」です。これは抗がん作用、抗腫瘍作用、尿路結石の予防、腎結石の予防、歯垢形成抑制など効果などがあるとされている成分で、大腸がんの予防などは以前では(1960年代)食物繊維が作用していると考えられていたようですが、1985年の報告では、がんを予防しているのは食物繊維ではなく、繊維の中に含まれている「フィチン酸」が要因で、その摂取量が多いと大腸がんの発生率が少ないことがわかっています。

 

次は「イノシトール」です。これは無色の結晶で、生体内でグルコースより生合成され、生体成分として広く存在しているのですが、特に穀物のぬか(糠)や豆には豊富に含まれています。

 

研究結果では、脂肪肝や高脂血症、セロトニン異常に起因するうつ病、パニック障害、強迫神経症にも有効とされています。

 

「フェルラ酸」は米ぬかに特有の成分としてとりわけ注目されています。アスコルビン酸、ビタミンEと共存することで酸化ストレスを減少させ、チアミン二量体を形成して皮膚を守り、更に紫外線吸収、酸化防止機能があるので化粧品以外に食品でも利用されています。

 

また、認知症予防効果ということで、米ぬかから精製されたフェルラ酸はアルツハイマー型認知症に有効との発表も複数あります。

 

「γ-オリザノール」も米ぬか特有の成分で、コレステロールの吸収抑制、更年期障害などの不定愁訴に効用があり、紫外線防止にも有効です。他にもビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンE、ミネラルなども含まれ、美容面では多くのメリットが認められています。